カモノハシのスパイス手帖

カレーをこよなく愛するカモノハシの日記

神保町ラプソディ(ビストロべっぴん舎 お茶の水本店)

神保町に初めて行ったときのことを覚えていますか?目的はそれぞれ、カレーはもちろん古本屋巡り、岩波ホールや楽器店、スキー用品が目当ての人もいることでしょう。他の繁華街と比べて、何かの目的を持って赴く人が多いのが面白い町だなと思います。僕はというと、読書虫だった高校生のときに背伸びをして古本屋にやってきて、なんて宝の山のような町!と感動したものの、お店がたくさんありすぎて欲しい本を探すのに一苦労した思い出。古本も、漫然と見ているよりも目的を決めて買いにくるのがよいのだろうな。「今日はふるさとの町の古地図を買いに行くこう」とか。でもまあ、ふらふら見ていて店頭で思わぬ出会いがあるのもまた、ネットと違って面白いところなのだけれど。

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さてさて、神保町に星の数ほどあるカレー屋さんの中で僕が一番好きなのが、ビストロべっぴん舎さん。昔からの店舗のお茶の水本店と最近できた神保町店があるのだけど、今回は正月2日からやっている本店に伺った(ありがたい)。13:00過ぎで4〜5組が並んでいて、だいたい20分待ちくらいとあたりをつける(ほぼ正解)。階段の下から見て人が並んでいるとちょっとおののいてしまうけど、カウンター6席とテーブル席3つで回転は早めなのでご安心を。並ぶのちょっとな、な人は開店時かピーク時以外がよいかと。

メニューは、定番の赤のべっぴん薬膳カリーと黒のべっぴんカシミールカリー、それにエビカレーと牛すじカシミール。赤か黒かでいつも悩んでしまうので、最近は来るたび交互に頼むことにしている。エビと牛すじは未体験。はじめて訪れる方にはスパイスたっぷりの赤を、辛いサラサラ系カレーが好きな方には辛さの際立つ黒をおすすめします。今日は黒のカシミールをいただきました。

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黒のべっぴんカシミールカリー(¥1000) 辛さ5番、ライス大盛り(¥100)、ソース大盛り(¥100)

サラサラでスパイスの効いたソースに、チキンの手羽元と、ニンジン・オクラなど季節野菜がいくつか入っているのが特徴。辛さは6段階で、2が市販の辛口にスパイスを加えたくらい、とのこと。辛いの好きな方は4以上にチャレンジしてみて。赤よりも黒の方が辛みが強く感じるので、気分にもよるけど僕は赤の6、黒の5あたりがお気に入りです。スパイスの効いたカシミール(黒)は、爽やかな辛さの中に洋風スープのような深みもあり、全身が幸せに包まれるカレー。おいしいなあと少しずつすくって食べて、具材を大事に味わって、を繰り返しているとあっという間にご飯もなくなり、辛さとスパイスの刺激で額から汗が滲んでくる。

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もう一つ素晴らしいのはお店の方々のホスピタリティで、人気店で相当忙しいでしょうに、なじみの食堂にきたような温かさを感じるところ。最後お店を出る時にはいつも目を合わせてご挨拶いただいて、帰るときには間違いなく笑顔になります。ありがたいことです。今日もおいしかったと大満足して退店、神保町の古本屋へ再び繰り出します。さあ、カレーを食べて古本屋を練り歩きたくなってきましたね?神保町へ行ってらっしゃいませ。良い出会いがありますよう!


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